心脳問題について

さて、最近話題となっている心脳問題について。脳の言語(脳科学的記述)によって、人間の「心」を記述しようとする試みは、上記の意味の「モデル」としては非常に面白いと思います。その可能性の追求によって「心」についてどのような新たな意味の地平が見…

 関係としての存在、モデルは対象そのものではない

先日のエントリー(http://d.hatena.ne.jp/Gen/20040804#p3)で 問いの立て方によって、対象にアプローチする方法によって、現実はいかようにでも捉えることができる。大切なのは「どのようなとらえ方をすると、どんな意味が見えてくるか、何がわかってくる…

 自然科学と人文系の学問

http://jbbs.livedoor.com/bbs/read.cgi/study/3974/1074956085/198(仮に研究する人生) なかなかいい線を突いているのでは? 198 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/03/18(木) 00:14 理科系の人には、文科系学問はなべて言語世界(人間の知的活動全般を支援…

 「美」とは何か(=人間は「美」とどのような関係を切り結んで「美」という存在を捉えているのか)

美しいと感じるのが、対象自体の有用性の問題でないとすると、我々は対象の中に何らかのプラスの意味を感じていると言うことになる。ではそれは何か。(中略) つまり美しいとは、人間が対象の中から何らかの法則を見出した時の感覚であり、またそれは知的欲…

 夏休みの読書予定

みなさんはもう立てたでしょうか。って普通は立てないか。自分の場合、大甘だから、立てなければやってられないという罠。とにかく今年の夏は、もう花火も満喫したし、読書に捧げる。 ここはひとつ、進化論・科学論が専門の佐倉統先生(http://park.itc.u-to…

 自分はどうしたいのか

つくづく思うに自分は文化人類学をやりたいわけではないんですよね。あくまでそれは通過点であって、自分の納得のいく問いの立て方をしたいだけ。とりあえずは目指せ学振取得。それはともかく、ある研究対象の真実を知りたいわけではない。より事実に迫りた…

 日本語が使える質的データ分析ソフト発売!

http://www.atlasti.com/atlasti5.shtml だそうです。

 世界システム論と文化人類学

http://www.let.kumamoto-u.ac.jp/cs/cu/000524moder.html

 はてなQ:納豆のおいしい食べ方

http://www.hatena.ne.jp/1090926836

 神奈川新聞花火大会

http://allabout.co.jp/travel/travelyokohama/closeup/CU20020703/index.htm みなとみらいの花火大会。これは行こうかと。人混みも隅田川花火大会ほど多くないし雰囲気がよいのでオススメ。そして不思議なことに横浜の花火大会には「暗黙のルール」が存在し…

 文化人類学とは何か

フィールドワークに重きをおいたアプローチ。 眼前で展開される人々の生が不可解に見え、そこに自分が自明として理解するものとは異なる自明性と常識の世界があると思われれば、そこがフィールドとなる。(『文化人類学キーワード』pp.2-3) 「未開」社会だ…

 emicとetic――文化人類学は「人々の心理状態にできる限り接近することによって彼らを理解しようとする試み」るのか?

id:jounoさんご指摘の<エミック/エティック>の対比は、言語学者K.パイクの<音素的な記述/音声的な記述>の対比に由来しますが、エミックな視点からの文化研究は、個別文化の内側から見て意味ある概念を見出そうとし、エティックな視点からは、どのよう…

 社会学と文化人類学のの差異

とある教授に「社会学と文化人類学の違いはどこにあると考えるか?」と尋ねたところ、 「社会学は、ある研究対象に対して、まずかちっとした分析枠組みを立て*1、その中で整合性をはかりながらしらみつぶしのように研究を行っていく。モダンな方法が用いられ…

 「文化」の分類・解釈・体系化を試みる文化人類学

とはいえ、収集・保存だけではなく、「文化」に対する何らかの分類や解釈、体系化が行われるのが通例です。最も広範囲に用いられている方法は「比較」です。ひとつは機能主義や構造主義に代表される通文化的比較、もうひとつは歴史人類学に代表される通時的…

 文化人類学が表象するもの――博物館学的側面

http://d.hatena.ne.jp/Gen/comment?date=20040721#cでのid:ecritsさんの 文化人類学者のやろうとしていることは、「未開」の人々の生活を近代西洋的な概念で読み解いていくことなのか、それとも彼らの心理状態にできる限り接近することによって彼らを理解し…

 デザイナーのレセプションパーティに行ってきた@原宿FACTORY

デンマーク人のヘンリック・ヴィブスコフ(HENRIK VIBSKOV)http://www.d-i-r-t-y.com/index2.html?first=http://www.d-i-r-t-y.com/guests/int_vibskov.html。パリコレにも出しているこれから伸びそうなデザイナーらしいけど、いやー業界人ばっか。さすがに…

 進化論最新無料シンポジウム@日本進化学会at駒場

http://ecs.c.u-tokyo.ac.jp/activity/activity.html 進化論一般シンポジウム@駒場 [イベント] ・一般公開基調シンポジウム "Human Evolution" 21世紀COE「心とことば」共催 第6回日本進化学会 東京大会 2004年8月5日(木) 東京大学 駒場キャンパス 900番教…

 ナラティヴ・セラピーとフィールドワーク

臨床心理筋や社会学の物語論筋の方には有名なナラティヴ・セラピー。定番の一冊『ナラティヴ・セラピーの世界』を以前読んだことがあったんですが、今集中講義で行われている「フィールドワーク再考」という授業で、ナラティヴ・セラピーとフィールドワーク…

 森岡正博ほかシンポジウム「死生観とケア」レジュメpdf

http://www.l.u-tokyo.ac.jp/shiseigaku/rinsho.pdf

 テストとカメラ

摩耗させます、心芯を。しかも連日集中講義ですよ。おまえが早めに単位集めないからだよ、って。その通り。でも少し幸せ。 Nikonのマニュアル一眼レフNewFM2。2万円後半代で状態の良いものないかなあ。探しても探しても、3万円代後半のものばかり。ああ、こ…

 今日の一枚。いい顔だ!

http://www.dep.sme.co.jp/uzi/

 横浜トリエンナーレ2005 

Art

http://www.jpf.go.jp/yt2005/j/index.html ディレクターは磯崎新さんですか。会期:2005年9月中旬〜12月中旬 20世紀までの美術を展開させてきたあらゆる運動が停止していることを確認する。さらに美術という概念を根本的に補うことまでを含めて、あらたな表…

 「文化」概念の検討

http://www.let.kumamoto-u.ac.jp/cs/cu/def-cul.html 「心脳問題」なるものが生じるのは、「心」という言葉/概念が、それに対応する確固たる実体を持たないからでしょう。厳密に脳科学的に「心」という構成概念を定義すれば、「心とは脳である」という立場…

 狼少年(野生児)リンク集

http://www.hatena.ne.jp/1057127910 さすが人力検索。

 テスト期間中といふもの

「知的雪かき」という言葉がまさに自分の気分を掬い上げている。たしか村上春樹の言葉。興味の持てぬものも、淡々とこなさねばならない。統計処理。些末な用語の記憶。「知的=頭を使った」「雪かき=馬鹿らしいほどの徒労だけど、前に進むためにどかさなき…

 <か>というひらがな、昔の人はこれを「他者性」として感覚していた

<か>は遠くを指す。すなわち遠称指示代名詞である。 愛し 哀し (かなし) (かなし) つかまえたとたん、他者はするりと抜け落ちてしまう存在である。愛するとは、哀しき行為なのである*1。 *1:ベタだな‥

 とある教育者のぼやき

思想的な関心が強いと同時に、「底辺校」から進学校まで教師として歩きわたっているあるお方のミニレクチャー。そのメモ。 彼はとにかく、現在の教育が 対象世界 ↑ 自己 モデルに基づいて成り立っていることを嘆いた。これはどういうことか。それは、「私た…

 アフォーダンスについて

某友人へ。佐々木さんとか三嶋さんの本ばっか追っている暇があったら、エドワード・S・リードの『アフォーダンスの心理学』が激しくオススメ。心理学の再構築まで視野に入れて描かれていて、非常に興味深い。「生態」が、アフォーダンスと不可分なものとして…

 メンソールを吸うとインポになるのか?

http://osi.cool.ne.jp/UL/n47.htm 実はこの噂は戦時中には「アメリカ人はメンソールタバコを使って日本人をインポにしようとしている」という一種のアメリカ陰謀論として広まっていました。 この噂が広がった背景にはアメリカ製のメンソールタバコなど買う…

 夏を感じた写真たち

http://special.msn.co.jp/jul2004/photo/ss/033.htm 線香花火‥ http://special.msn.co.jp/jul2004/photo/ss/025.htm こんな路地裏‥ http://special.msn.co.jp/jul2004/photo/unagi/062.htm ちろりーん‥ 嗚呼‥