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 未来の家の考え方

「家展――記憶のかたち」http://ieten.net/work_list.html。「記憶する服」と「メモリー雑巾」に一票。降り積もるように、重なり織りあうように、外在化されたかたちで記憶が残るのは大好き。自分のあずかり知らないうちに。ノスタルジア。雑巾で拭くようにあ…

 キッチュへの倫理的非難

ではキッチュへの倫理的非難はどのように成立しうるのだろうか。 キッチュが寄生の美学によってえたものを、あたかも自分に固有のものであるかのようにいつわって、みずからを「作品」として自分に売りつけるとき、たしかにそれは倫理的不誠実として非難され…

 「寄生の美学」としてのキッチュ

だが、芸術作品とキッチュは、それぞれ拠って立つ美学が異なっている。芸術作品は多くの場合なにかしらの強度をそれ自体に内包している。 芸術→それに固有の視覚的な美的構造を備える(自存性の美学) キッチュ→たとえばお正月の門松みたいな「際物」。それ…

 もうひとつの態度――「誠実」

キッチュはまた「誠実」という態度の問題でもある。ロマン主義においては、作品が芸術家の個性や精神の表現とされた。自己表現の美学は、自己表現の「誠実さ」を要求する。つまり、 情動過多のキッチュは、作者自身が感じてもいない見せかけの感情の表現 だ…

 キッチュとはセンチメントの過剰?「自制」という態度

たとえば19世紀、ヴィクトリア朝様式の過剰な室内装飾。あるいは現代でいえばラブホの過剰な装飾、悪趣味な喫茶店のシャンデリア、見栄っ張りな質屋育ちの娘が持参するどでかいダイアモンドの指輪、といったトコでしょうか。とにかくキッチュは「過剰さ」を…

 「キッチュ」の語源

昨日の続き。またもや基本的に『現代アートの哲学』に拠る。 キッチュの語源、ドイツ語、1860年頃、ミュンヘンにて。この時代は貴族・ブルジョワ社会から、産業・大衆社会への幕開けの時代。 一説によると、スケッチ(sketch)がキッチュの語源だという。ミ…

 批評という言説

そもそも範例的趣味とは、個人的な趣味とその鑑賞判断に関する「争論」をつうじてのコンセンサスという形で徐々に形成されて、一定の慣習や規範となり、伝統としての安定性を獲得したものである。逆に、個人的趣味の担い手である個々人にしても、‥つねに範例…

 芸術における「よき趣味」とは何であろうか

アートに対する趣味は得てして価値判断される。 大衆化に伴って衰退したもの、それはかつての西洋近代の文化を支えてきた教養主義であり、そのような趣味=教養の発露としての「芸術」概念である。逆にいえば、「よき趣味」と「悪趣味」が峻別されるようにな…

 近代美学の混乱の原因

これはなかなか鋭い指摘ではないだろうか。 近代は、芸術をそのような作品外の習慣のコンテクストから引き離して、その自立性を強調してきた。近代美学の混乱は、一方でそのような自立的な作品の純粋に美的・芸術的価値を強調しつつも、他方で、あいかわらず…

 「美的経験」の論理的根拠

外の神社で「福はう〜ち」とか連呼してるおっさん、うるせえ‥。アートを純粋に哲学されると引くのだが、面白いことは疑いえない。テスト対策兼。基本的に『現代アートの哲学』に依拠。 作品の美的経験は、その作品が生み出されたアートワールドの文脈や、そ…

 「美」とは何か(=人間は「美」とどのような関係を切り結んで「美」という存在を捉えているのか)

美しいと感じるのが、対象自体の有用性の問題でないとすると、我々は対象の中に何らかのプラスの意味を感じていると言うことになる。ではそれは何か。(中略) つまり美しいとは、人間が対象の中から何らかの法則を見出した時の感覚であり、またそれは知的欲…

 横浜トリエンナーレ2005 

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http://www.jpf.go.jp/yt2005/j/index.html ディレクターは磯崎新さんですか。会期:2005年9月中旬〜12月中旬 20世紀までの美術を展開させてきたあらゆる運動が停止していることを確認する。さらに美術という概念を根本的に補うことまでを含めて、あらたな表…

memo

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「ブラジル:ボディ・ノスタルジア」(東京国立美術館)http://www.momat.go.jp/Honkan/honkan.html

 イリヤ&エミリア・カバコフ展「私たちの場所はどこ?」@森美術館

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http://www.mori.art.museum/contents/kabakov/index.html 人が一人もいなかった。空調寒すぎ。あとは写真に添えられた文章を立ちながら読むスタイルは辛すぎる。かといって本を買ったわけでもないのだが。

 MoMAニューヨーク近代美術館展@森美術館

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http://www.mori.art.museum/contents/moma/index.html 雨煙る六本木ヒルズにて。寒かった。金曜の夜、人はあまりにもまばら。非常にじっくり観ることができた。一作品平均2分の鑑賞。満足。ジョルジョ・デ・キリコはさすがに強かった。エドワード・スタイケ…

1200円の演劇

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http://darkmaster.ld.infoseek.co.jp/index.html 青山にある主催のマンションの1室の壁をぶち壊す事からはじめまして、宗教用語のリンボ(孤立した空間)を造る事に全力を尽くしました。ストーリーのある芝居に飽きたとか、小劇場ならではの物造りの情熱を…

写真、ごくごく簡単な露出講座その2

http://cmehappy.fantastic-camera.com/articles/exposure.html

もう最近なんか芸術回帰が凄くて。デュシャンは語るマルセル・デュシャン, ピエール・カバンヌ, 岩佐 鉄男, 小林 康夫

あら、そんなところで俯いて

大学1年の時に生協で一目惚れして買ったこの本。行方不明になっていたのを掃除していたらたまたま逢瀬。いよいよ、触れてみる。実に良質。寝る前のちょっとした時間に、皮膚の境界がゆっくりと溶け出すようなあったかい音を聴きながら、少しずつ読んでいき…

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これ以上わかりやすい写真基礎入門はないなー。あらためて勉強になりました。 http://ecri.sunnyday.jp/blog01/archives/000205.php

今日の何枚か

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http://www.dacafe.org/photograph/90km/08.html なんでかわからんけど、この写真凄く好きだ。 煙草を吸う女に惹かれる理由がわかる。いや朝にこのサイト発見して本当に幸せになった。 http://www.dacafe.org/photograph/90km/24.html http://www.dacafe.org…

今日の一枚

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引き続き大矢高子さんのサイトhttp://www.sm.rim.or.jp/~takaco/より http://www.sm.rim.or.jp/~takaco/color/c019.html

大矢高子web 吉祥寺いせやの写真 http://www.sm.rim.or.jp/~takaco/archives/ar_002.html 鈍い熱気がよく捉えられているかと。あー焼き鳥ビール食いてぇー Genxx.blog*に書いた行きたい映画/写真展メモ http://genxx.com/blog/archives/000129.html#000129 …