2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 決定論と運命論と主観的な必然的感覚

まず、ブルデュー『社会学の社会学』から、BJKさんが抜かれた部分をメモさせて頂き‥ http://d.hatena.ne.jp/BJK/20050319/1112483348 ―さっきの質問に帰らせていただきますと、あなたと心理学や社会心理学などとの関係はいかがでしょうか。 社会科学は個人の…

 Paul Slovic, 1987, Perception of Risk, Science vol.27, pp.280-285. 要旨抽出

リスク心理学のマイルストーン、記念碑的論文。 ◆リスク心理学の目的 1.災害に対する大衆の反応を理解し予測可能にする 2.素人と専門家と政治家の間でリスク情報共有を促進し、リスク分析、政治的判断を助ける ◆心理学的実験パラダイムの構築 1.方法→さま…

 若林明雄(1993) パーソナリティ研究における”人間―状況論争”の動向 心理学研究、64、296-312 要旨抽出

パーソナリティ研究における“人間ー状況論争(person-situation controversy1)”は、1970年代から80年代にかけて、アメリカを中心に展開された。この論争は、行動の決定因として内的要因と外的要因のいずれを重視するかという、パーソナリティ研究だけにとど…

 渡邊芳之・佐藤達哉 1993 パーソナリティの一貫性をめぐる”視点”と”時間”の問題  心理学評論、36、226-243 要旨抽出

パーソナリティは、心理学的には「人の行動を時を超えて一貫させ、比較可能な事態で他の人と異なる行動をとらせる多かれ少なかれ安定した内的要因(Allport,1961)」と定義されてきたが、こうした定義には、1.パーソナリティは行動の原因である、2.パーソ…