夏休みの読書予定

 みなさんはもう立てたでしょうか。って普通は立てないか。自分の場合、大甘だから、立てなければやってられないという罠。とにかく今年の夏は、もう花火も満喫したし、読書に捧げる。

 ここはひとつ、進化論・科学論が専門の佐倉統先生(http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/sakuralab/main.htm)に倣ってみようかと。必読図書リスト(http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/sakuralab/topics/basic.htm)のうち自分が読んでいないものは、必ずすべて目を通すこと。>自分 ちなみに彼のオンライン講義はココ(http://iiionline.iii.u-tokyo.ac.jp/guest/openlessontop.php?classid=11)で受けることができます。


なお、進化心理学に関しては、

Evolutionary Psychology: The New Science of the Mind
David M. Buss
が非常に完成度の高い一冊だと聞いています。是非ここまでチェックしてみたいところ。


 ついでここまでコレを読んでこなかったことが恥ずかしい

精神の生態学
グレゴリー ベイトソン, Gregory Bateson, 佐藤 良明
この一冊。個人的に尊敬しているうちの文化人類学教授は「文化人類学の古典を読んでる暇があったらこれを読んどけ!」と言って憚りません。大著ですが。「この本を読んで文化人類学専攻を決めた」という院生もいました。著者は科学者→思想という遍歴を辿っておられます。


 次は

異常心理学
G.C.デビソン, J.M.ニール, 村瀬 孝雄
これ。臨床家のバイブルです。一度は完読しておきたい。ページ数800、定価15000の本‥


 そして大学院進学を考えている心理学徒は必読の

Atkinson and Hilgard's Introduction to Psychology With Infotrac
Edward E. Smith, Susan Nolen-Hoeksema, Barbara L. Fredrickson, Geeoffrey R. Loftus
これ。心理学の教科書としては世界随一と名高い。やはり科学的な分野の知識は英単語と日本語を対応させて記憶しておかなければ意味がないかと。さきほどの進化心理学の英語教科書にもいえることですが。


ホモ・サケル―主権権力と剥き出しの生
ジョルジョ アガンベン, Giorgio Agamben, 高桑 和巳
これは早いとこ読んでしまいたい。


転移/逆転移―臨床の現場から
氏原 寛 , 成田 善弘
興味深い一冊。


 あとは経済学のマンキュー・シリーズ、文化人類学の古典を数冊、統計書を一冊、仏語の演習問題を一冊、認知科学の本を数冊、ブルデューの主著を数冊、デリダアーレントヘーゲルヴェーバールーマンの未読書を一冊ずつくらい読めれば文句ないです。少しの小説と。さて、どこまで行けるのか。