sociology

 ラトゥール(笑)

社会学者/人類学者であるラトゥールのエッセイを読んでいたら、さすがというか、なんというか、いやはや。 ESSAYS ON SCIENCE AND SOCIETY: From the World of Science to the World of Research? (「科学の世界からリサーチの世界へ」) Bruno Latour, Sc…

 科学技術に関する意志決定と責任境界(不確実性下の責任)

科学技術をめぐる意志決定の責任は、誰が引き受けるのか。 1.専門家のもつ責任境界 2.行政の責任境界 3.一般人の責任境界 たとえば、市民が参加するコンセンサス会議の決定でもし被害を受けるひとが出たら、その賠償責任は誰がとるのだろうか。被害にあう…

 決定論と運命論と主観的な必然的感覚

まず、ブルデュー『社会学の社会学』から、BJKさんが抜かれた部分をメモさせて頂き‥ http://d.hatena.ne.jp/BJK/20050319/1112483348 ―さっきの質問に帰らせていただきますと、あなたと心理学や社会心理学などとの関係はいかがでしょうか。 社会科学は個人の…

 自分の社会的・組織内的位置そのものが自己アイデンティティを定位している

(p.190) 組織の社会的仕組み自体に、構成員に関する完全に包括的な考え方――すなわち単なる構成員としての彼に関する考え方ばかりではなく、その背後に人間存在としての彼に関する考え方――が、組み込まれているのだ。 (p.197) 私が関心を抱いているのは、組織…

刑務所の問題

ISBN:4414518032 社会一般的な期待>> 刑務所は受刑者が社会に対する自分の罪を償い・法を尊重する心を養い・自分の罪を内省し・正統な職業を身につけ・ときには必要な精神療法を受ける場を与えるもの

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http://www.atlasti.com/atlasti5.shtml だそうです。

 とある教育者のぼやき

思想的な関心が強いと同時に、「底辺校」から進学校まで教師として歩きわたっているあるお方のミニレクチャー。そのメモ。 彼はとにかく、現在の教育が 対象世界 ↑ 自己 モデルに基づいて成り立っていることを嘆いた。これはどういうことか。それは、「私た…

 M.ウェーバー「社会科学的および社会政策的認識の「客観性」」より、自分のための写筆メモ。

史的研究上の概念とは、「本来何なのか」「真実とは何なのか」と、その意味を突き止めようとする試みは、絶えず繰り返されるが、しかしその試みには、これで良しという終わりは決してない。したがって、全く正常なことなのだが、それらを使って歴史学が絶え…

 M.ウェーバー「社会科学的および社会政策的認識の「客観性」」より。

ウェーバーの言う「理念型」。彼はある理論が個別的にしか成り立ち得ない(普遍としては存在し得ない)ことを指摘する。だが同時に彼は、個別性の認識は普遍性を追求しなければ立ち現れてこないこと、個別的(相対的)、だからこそ普遍を問う必要があること…

 馬場ルーマンノート

山脇論文の批判的検討&「どうせ翻訳されてないですけど」的発言にワロタ。やはり届いてますか。いくら「理想主義的現実的」な公共性を叫んだところで、あくまでそれもあるシステムが現実を見るときの一つの視角にすぎない→社会変革はムリ。的な論調だった記…

脳内ルーマン・ノート

ルーマンのギデンズ批判 社会的でない要因(技術)によって社会的現象(近代化)を説明しようとしている ルーマンが目指すのは「社会」の普遍的理論(社会的なもののみによって社会的なものを説明する、あるいは、社会についての言明を当の社会の産出物とし…

脳内ルーマンの授業@本郷

構造に対して外部のダイナミズム(過程/発話/カオス/遂行性performativity)を対置するのは空しい 結局「過程の構造」に行き着いてしまう 太田竜 「資本家→労働者→ルンプロ→アジア→動物を解放せよ!」搾取をとことん考えていくとね ルーマンのギデンズと…

社会分業論〈上〉井伊 玄太郎 , E. デュルケム社会分業論〈下〉井伊 玄太郎 , E. デュルケム