2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 「真正さの水準」

参考:『レヴィ=ストロース入門』(小田亮)、『構造人類学』(ストロース)所収の「社会科学における人類学の位置および人類学の教育が喚起する諸問題」 真正な社会の様式 身体的な相互性を含む<顔>のみえる関係における多元的なコミュニケーション 全体…

 『構造人類学』(レヴィ=ストロース)所収 「象徴的効果」

「[シャーマニズムの]治療は、したがって、はじめは感情的な言葉で与えられる状況を思考可能なものにし、肉体が耐えることを拒む苦痛を、精神にとっては受け入れうるものとすることにある。シャーマンの神話が客観的現実に照応しないということは、たいした…

 『構造人類学』(レヴィ=ストロース)所収 「呪術師とその呪術」

シャーマンを構成する3つの要素 シャーマン自身の経験、患者の経験、公衆の経験 シャーマニズムのふたつの極 シャーマンの内的経験←→集団合意 シャーマニズムは、実は、異質で得体の知れないものを集団の物語の中に統合するパフォーマティヴな作業であるこ…

 id:sujaku、id:m-keatonさんへの応答。

昨日のhttp://d.hatena.ne.jp/m-keaton/comment?date=20040618#cでの議論が長くなってしまったのでレスをこちらに書いてみました。 sujakuさんの「切れ味のいい」という表現、おそらくここらへんに評論/文筆(学問)の有用性があるのではないでしょうか。す…

死と臨床の死生観(21世紀COE)

6月26日(土) 14:00〜17:30 東京大学(本郷)医学部講堂第2部「死の臨床と死生観」(シンポジウム) こちらのシンポジウムには、どなたでも当日に御自由に参加できます ☆パネリスト: 森岡正博(大阪府立大) 柳田邦男(作家) 広井良典(千…

 究極の恋愛心理学サイト(臨床-社会心理学的アプローチ)

http://www5c.biglobe.ne.jp/~kaytee/kwsframeset.html もしかしたらお会いしたことがある方かも。それでも、たといどれほど巧みにモデル化されようとも、とにかく、恋愛の本質は「たった一度きり物語」にあるのであって、科学的言説は恋愛について多くを語…

 「対話」は可能か?誰のための「対話」か?語りえぬものについては沈黙せねばならない?

http://d.hatena.ne.jp/m-keaton/comment?date=20040618#c まだまだかくも考えが固まらないが、早いとことりあえずの「ひとつのメド」を立てたいと思う。

 そしてパルテノン神殿は白ではなく(たしか)金色であった

長谷川岳男という歴史学者が「古代ギリシアのポリス世界の再検討」という作業に取り組んでおられるようです。早く著作を出して頂きたいものですな。ってこれは完璧に他人の又聞きのお話でした。

 真珠の耳飾りの少女@吉祥寺バウスシアター

http://www.gaga.ne.jp/pearl/ 78点。エロスが堪らない一作。美へのエロスと異性への性的なエロスが、互いに輪郭をあわせながら、あるいは互いをぼかしながら、うつむく少女の視線に熱を帯びさせ、濡らしてゆく。そして芯にあるのは、フェルメールそのもので…

 『想像の共同体』(ベネディクト・アンダーソン)再読

語るのが馬鹿らしいほど人文/社会科学にとって著名かつ不可欠なこの本だが、白石さやゼミのために再読。 出版の普及、とりわけ新聞が(出版業界の企みにより)流布したことによって、ナショナルな感覚(想像の共同体)が生じた 新聞は1.非対称性、2.多…

 ロラン・バルト『テクストの快楽』

特に邦訳版pp.19-33の「快楽(pleasure)/悦楽(bliss)」の区別を中心に。 「身体で最もエロティックな場所とは、衣服が口を開くところではないだろうか」 (テクストの)「快楽」とは 馴染みのある文脈=コンテクストにおいて、軽やかに舞うこと 自分が普…

 新文芸座でイーストウッド特集、スタート。http://www.shin-bungeiza.com/schedule.html

6/12(土)〜18(金) スペース カウボーイ SPACE COWBOYS(2000・米/ワーナー) 監督・出演:クリント・イーストウッド ■キネマ旬報ベストテン 第1位 出演:トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナー、 マーシア・ゲイ・ハ…

 日本の政治や天気すらギャンブルできる

http://www.lolb.co.uk/index.php これはハマりそうかも。でも配当がそれほどよくない気もする。一瞬佐藤琢磨にベットしようかとも思ったのだが。彼はまた次に期待すれば良いじゃん。叩きすぎ。 http://www.aivy.co.jp/BLOG_TEST/nagasawa/archives/naka_miy…

 A.ジェスキンス著『レヴィ=ストロース再考』第二部「構造人類学、未開の社会組織と歴史」

 イリヤ&エミリア・カバコフ展「私たちの場所はどこ?」@森美術館

Art

http://www.mori.art.museum/contents/kabakov/index.html 人が一人もいなかった。空調寒すぎ。あとは写真に添えられた文章を立ちながら読むスタイルは辛すぎる。かといって本を買ったわけでもないのだが。

 MoMAニューヨーク近代美術館展@森美術館

Art

http://www.mori.art.museum/contents/moma/index.html 雨煙る六本木ヒルズにて。寒かった。金曜の夜、人はあまりにもまばら。非常にじっくり観ることができた。一作品平均2分の鑑賞。満足。ジョルジョ・デ・キリコはさすがに強かった。エドワード・スタイケ…

 風邪にはお気をつけて。

なにもやる気が起きない。目から血も出てきた。なんだろう。とりあえず放置。ってかノドをやられて声が出ないってのは凄いな。有声音を発することができない。無声音のみ。不思議な感覚だ。これほど体の筋肉を動かしても、届けることができないなんて。

 カエルを食べた。

渋谷半兵衛にて。焼き鳥スタイル。香ばしかった。でもなあ。一度食用ゴキブリを食べてみたい。2chにこんなスレを発見。「虫を食べよう」http://food3.2ch.net/test/read.cgi/food/1050373560/

 『監獄の誕生』p.174

法学者ないしは哲学者たちが契約というもののなかに、社会体の建設もしくは再建のための原初的モデルを探求していた一方では、軍人は、さらには彼らとともに規律・訓練(discipline)を旨とする技術家たちは、個人および集団にわたって身体への強制権のため…

 フーコー

ある院生の方が「転換を表象と捉えて、それから<装置>を炙り出していく知の考古学」と述べたのはなるほどと思った。権力主体を問えないならば。

 フーコー『監獄の誕生』発想メモ

付記。生-権力とdiscipline型権力をあいまいに考えてたことを猛烈に反省。とりあえずここではぼかして「権力」ということで*1。そして、internalization≒自動化が大事なポイントだとするならば、暗黙知の話とつなげても可能性があるのではないかと思った。 …

馬場ルーマン・ノート

ええ今日は面白かった。今までの復習のようでもあり理解がすすんだ。 機能分化社会=コミュニケーションが、各システム固有の二分コードによって組織される社会 とりあえずパフォーマティヴな相(誰によって発話されたか)にかかわらず、コンスタティヴな内…

Blogに載せる予定のものを、まずはてなに載せてみよう

さて今回の議論はどうかなー。一般ウケ悪そうだな。はてななら許されそう。せっかく書き上げたから、試しにup。http://genxx.com/blog/ とりあえず究極の恋愛論part.4 とりあえず究極の恋愛論part.1、part.2、part.3と続いてきていよいよこここまで来ました…

「帝国」論覚え書き

http://www.wikiroom.com/naow/?%A1%D6%C4%EB%B9%F1%A1%D7%CF%C0%B3%D0%A4%A8%BD%F1%A4%AD

ラカンの精神分析 新宮 一成おすすめ平均私は現役大学生(2校目)・・・でもやや難・・・「ソシュールの思想」読まないと。面白いラカンの本Amazonで詳しく見る読みやすく、合間合間に息抜きに読むにはちょうど良い、それにしては考えさせられる良書かな。…

「説明の様式について」(in東京大学東洋文化研究所紀要第百六十冊)

凄いなコレ。今後何度も立ち返ることになるかも。とりあえずブルデューの実践感覚とディスタンクシオンを読まなきゃ。早いとこ。 「ギアツの解釈学は、文脈依存的な発話(discourse)がテキストとして定着化されることによりもたらされるある種の客観化と同…

20世紀初頭のロシアは本当に開かれていた。凄すぎる。

レヴィ=ストロースと山口昌男の対談 フランスにベートーヴェンやメンデルスゾーンを紹介したのはL=ストロースの祖父だった!(コンセルヴァトワール管弦楽協会の創始者) 映画について。ストロースはヒッチコックが大好き。ゴダールは嫌い。マルクス兄弟(…

yahooがgoogleの検索システム(アルゴリズム)を1日から使用せず、独自のものに切り替えた結果

genxxサイトのアクセスが半減した。今までは1000hit/day超えてたのになー。まあ良いけれども。

あなたが触れて、はじめてわたしが存在する

またBlogを更新してみました(http://genxx.com/blog/)。ラカンの鏡像段階論を実験心理学の知見と照らし合わせるとどうなるのか?「鏡」を象徴的にではなくそのまま読み込んだ場合のおはなし。面白いことに、「スキンシップが私を<わたし>たらしめている…

 『豚小屋』パゾリーニ監督@ユーロスペース

79点。ある方向へ拡散する「可能性」みたいなものはいっぱい貰った。豚を象徴的に読み込むよりも豚そのものとして、つまり豚-内在的に観た方が数倍面白いかと。でも豚の存在感は反則かも。