講義ノート

 現代思想用語である「economy(エコノミー)」についての解説メモ。

現代思想の文献で頻出する「economy」という語。バルト・デリダetc...。これをどのように捉えたら良いのだろうか。 昔は存在しなかった語である。16,17世紀の古典主義時代に誕生した。当時は、「受け取ったり、手渡したりする行為一般」をエコノミーと読んで…

 ゼミで出た/考えた面白い論点その他のメモ。デリダの「差延」に関連して。

1.デリダとチョムスキーは似ている。 痕跡/trace/反復、そしてそれが投射されていくという発想に近いものをチョムスキーは持っている。チョムスキーも始源性を問わない。だが最近それを問う理論言語学の流れがあらわれた。引っ張っているのは、ホーンス…

 馬場ルーマンノート

山脇論文の批判的検討&「どうせ翻訳されてないですけど」的発言にワロタ。やはり届いてますか。いくら「理想主義的現実的」な公共性を叫んだところで、あくまでそれもあるシステムが現実を見るときの一つの視角にすぎない→社会変革はムリ。的な論調だった記…

 Saya S.Shiraishi, "Japan's Soft Power: Doraemon Goes Overseas," Network Power: Japan and Asia, Cornell University Press, 1997

参考:http://www.center.isics.u-tokyo.ac.jp/new/news15/15-1.html 日本マンガ文化の基盤は雑誌 連載形式=書きながら同時にリサーチできる(綴じ込みはがき) リスクを削減できる=冒険的作品/実験的試みが可能 単行本化 人的コストをかけず利益を生み出…

馬場ルーマン・ノート

ええ今日は面白かった。今までの復習のようでもあり理解がすすんだ。 機能分化社会=コミュニケーションが、各システム固有の二分コードによって組織される社会 とりあえずパフォーマティヴな相(誰によって発話されたか)にかかわらず、コンスタティヴな内…

脳内ルーマン・ノート

ルーマンのギデンズ批判 社会的でない要因(技術)によって社会的現象(近代化)を説明しようとしている ルーマンが目指すのは「社会」の普遍的理論(社会的なもののみによって社会的なものを説明する、あるいは、社会についての言明を当の社会の産出物とし…

脳内ルーマンの授業@本郷

構造に対して外部のダイナミズム(過程/発話/カオス/遂行性performativity)を対置するのは空しい 結局「過程の構造」に行き着いてしまう 太田竜 「資本家→労働者→ルンプロ→アジア→動物を解放せよ!」搾取をとことん考えていくとね ルーマンのギデンズと…

基礎のおさらいロラン・バルト mythodology(神話)= "ideas in form" semiology(≒意味論)→"a form of science" 形式の科学(cf.ソシュール) ideology →"an historical science" discource(言説)="language in action" 日々の生活世界で用いられてい…