個別/普遍メモ

 M.ウェーバー「社会科学的および社会政策的認識の「客観性」」より。

ウェーバーの言う「理念型」。彼はある理論が個別的にしか成り立ち得ない(普遍としては存在し得ない)ことを指摘する。だが同時に彼は、個別性の認識は普遍性を追求しなければ立ち現れてこないこと、個別的(相対的)、だからこそ普遍を問う必要があること…

 「社会科学的および社会政策的認識の「客観性」」(M.ヴェーバー、講談社学術文庫版pp.62-63)

特殊な、また「一面的な」何らかの観点に依存しないでは、文化生活の、あるいは「社会現象」の全く「客観的な」科学的な分析というものは存在しないし、この観点に拠ってある社会現象が――明示的に、あるいは暗黙のうちに、意識的にあるいは無意識的に――研究…